当社では貸し出したデモ器にて除電効果確認後のご購入をお願いしております。 |
この汎用型電気力線放射式除電器「EST-S」は、上位機種の「EST-U」に比べ体積比約55%まで小型化したモデルです。マイクロコンピューターを使用することで、回路を簡素化し小型化しただけでなく、除電効率も向上しているため「EST-U」に迫る性能を引き出すことも可能です。また、オプションで本体にスイッチを取り付けることが出来ます。EST-Sの特徴
■可燃性ガスの着火が無く安全性が高い。
■発塵が少なく、クリーン環境の除電に最適。 ■有毒なオゾンの発生が無く、労働衛生上安全で作業現場に優しい。 ■高真空層内の除電が可能。 ■メンテナンスが簡単。 ■本体からリード線付放電電極を10組前後、別々な帯電位置付近に設置し、同時除電が可能。 ■送風の必要がないので、微粉末の除電が可能。 ■肉厚の内部まで除電が可能。 ■印刷等のラインスピード500m/min以上の除電が可能。 風を使用せずに除電可能
「電気力線放射式除電器 ESTシリーズ」の方式では放電電極で放射された電気力線が、空気の分子とぶつかりイオン化され、そこに新たな空気分子と接触しイオン化されて行き、電気力線の通りやすい道が形成されるため遠くまで届くため、送風を使用せず約4m先の除電も可能です。立体物の裏側まで除電可能
従来方式では風のあたっているところのみの除電に対して、「電気力線放射式除電器 ESTシリーズ」では電気力線により電場を形成して除電を行い、また電気力線自体の回り込む性質上、品物の裏まで除電できます。オゾン発生が微少
従来方式はアース電極と放電電極が近いため、火花放電によりオゾンが発生しそのオゾンで電極自体が酸化され、その酸化物のためにイオン生成を妨げが、「電気力線放射式除電器 ESTシリーズ」の場合、東京都立産業研究所にて測定した結果、オゾンの発生はほとんどなく、そのため放電電極の針先の酸化や作業環境がオゾンで悪化しづらくなります。逆帯電なし
電気力線自体、相手方が帯電している場合は除電するが、一度除電すると電気力線は反応しなくなります。瞬時に除電の反動で逆帯電状態になる場合がありますが、電極の針と針との間隔を50cm以上離すと逆帯電がなくなります。高真空層中の除電
低真空中だと放電が起こり除電効果はないが、高真空になるにつれ除電効果が出てきます。真空層内の場合は、電極までの距離と電極と真空層までの距離によりかなり除電効果に影響があるようで、現在フィルム蒸着メーカーやスパッターリングの除電等、半導体製造工程に使用されています。EST-Sの仕様【機構】
圧電トランス使用し出力±6KVで高抵抗を介し電場を形成します。【使用電力】
高電圧を放電電極より電気抵抗値無限大の空気中に放出するため、この電流は超微弱なため、この電源に最適な圧電トランスを使用したので機械全体で1W程度の省エネタイプの除電器です。【電気回路】
高圧電源である圧電トランスを使用し、入力は100V,50Hzまたは60Hzの常用電源を使用。
|
外寸(mm) | 105×52×35 (突起部を除く) |
---|---|
重量(kg) | 約0.25 |
出力電圧 | ±6000V(球放電電圧測定法による) |
調整機能 | なし |
使用電極 | ユニバーサル電極等 |
付属品 | アース線 / 電源アダプター / 取扱説明書 |
製品保証
- 除電器として正常な使用方法で1年以内に自然に壊れた場合は、無償修理または新品とお取り替えいたします。 なお、増設器・延長コード等は保証の対象外です。
- 電極類については使用環境により著しく寿命が変わりますので、半年に1度程度、メンテナンスの必要があります。放電極部は綿棒等で軽く拭く程度、リード線についてはアルコールを湿した布で汚れを拭き取ってください。
また、電極の放電部は消耗品なので、必要でないときは必ず電源を切ってください。
ご注意
- 法的危険場所、可燃性溶剤を使用するときは本除電器の使用を中止する。
- 高電圧を使用していますので、水分の多い場所での使用はしないでください。
- 除電器の出力は、高電圧ですので、+極、−極、アース間を短絡させないようにご注意下さい
- 圧電トランスを使用していますので、振動のある場所での使用はしないでください。
- 環境によっては電極・リード線が汚れますので、アルコール等で湿らせた布等で拭いてください。
- 本除電器を解体、改造、他器との組み合わせ等は絶対に行わないでください。
- その他静電気等に於いて一般に禁止されている行為による問題発生に対し弊社は責任を負えませんのでご了承下さい。
- どんな帯電にも最適な万能除電器はありません。除電器の特長や欠点を考慮して使用するのが得策です。
- カタログや資料では本除電器の効果は理解できません。実機に取り付けてご確認ください。